診療セミナー seminar

診療セミナー

高血圧症、脂質異常症、糖尿病治療について

 高血圧症、脂質異常症、糖尿病には、いずれもたいした自覚症状がありません。しかしながら、治療をせずに放置しておけば確実に動脈硬化が進み、いずれは脳血管障害や心筋梗塞を発症します。日本人の1/3以上がこれらの生活習慣病が原因で命を落としています。生活習慣病をいかに予防し、いかにうまく治療するかが、健康長寿の鍵をにぎります。

[ 高血圧症の治療方針 ]

 血圧の高いかたは一日の塩分摂取量を6g以下に制限してください。また、一日に8,000〜10,000歩をめどに歩くようにしましょう。もし、塩分の制限や運動療法のみで血圧値のコントロールができないときは、血圧を下げる薬を飲まなくてはなりません。一般的に血圧の上が140mmHg以上、あるいは下が90mmHg以上ある場合には服薬が必要とされます。治療目標となる血圧値は130mmHg/85mmHg未満がめやすとなりますが、これらの値は年齢や合併症の有無によって異なります。

[ 脂質異常症の治療方針 ]

 十分な食事療法と運動療法を行っても、LDLコレステロールが160mg/dl以上、中性脂肪が180mg/dl以上ある場合には、抗高脂血症薬の服用が必要とされます。一般的な治療目標値はLDLコレステロールが140mg/dl未満(HDL-コレステロールが40mg/dl以上)、中性脂肪が150mg/dl未満ですが、心臓病などの合併症がある場合はさらに厳しく下げる必要があります。

[ 糖尿病の治療方針 ]

 食事量の制限と運動療法を行っても血糖値やHbA1cのコントロールができないときは、血糖値を下げる内服薬やインスリンの注射が必要になります。おおむね、空腹時血糖値が130mg/dl未満、HbA1cが6.5%未満(国際規準では6.9%未満)となるよう、薬の種類と量を調節します。一方、糖尿病の治療中に食事を抜いたりすると薬の作用で逆に低血糖になって、強い空腹感や脱力感を生じ、放っておくと意識を失うこともあります。糖尿病の治療薬を使用中のかたは、決められた量の食事を三食きちんと摂るようにしましょう。



ページTOPへ

サイドナビ

  • INDEX
  • 院長紹介
  • 診療科概要
  • 診療セミナー
  • 連携病院リンク
  • 外来診療表
  • 診療セミナー
  • 在宅医療案内
  • 産業医案内
  • 所在地